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診療案内
骨粗鬆症
骨粗鬆症とは、「骨強度の低下によって骨の脆弱性が亢進し、骨折リスクが増大した疾患」と定義されています。
老化と密接な関係がある骨の老人性変化ですが、特に閉経期後の女性に多く見られ、男性でも70歳以降には増えてきます。
骨粗鬆症になると、足のつけ根や手首、腕のつけ根などに骨折が起こりやすくなります。特に足のつけ根の骨折が原因で、寝たきりになるケースが増えています。
原因は年齢による骨組織の老化に加えて、カルシウムの代謝や骨の新陳代謝を促すサイトカインという物質の過剰分泌を抑制するエストロゲンという女性ホルモンが分泌されなくなるため、骨の生成と骨からのカルシウム吸収のバランスがくずれて生じます。
五十肩(肩関節周囲炎)
五十肩は、中高年(40〜50歳)に多く、肩が痛み、腕が上がらなくなるなどの肩関節の障害が出る病気です。肩の痛みと運動に障害があって、特定の原因のないものを五十肩と呼んでいます。肩関節周囲組織の炎症によるもので「肩関節周囲炎」ともいわれています。
原因は、肩周辺の筋肉や腱に年齢的な変化による摩擦や変性が生じることで、そこから痛みや炎症が始まります。
さらに痛みが続き強くなると、肩関節が思うように動かせなくなります。痛みがもっとひどくなると、ますます肩関節が動かしにくい状態になり、こうした悪循環が炎症と病変部を広げて、関節内外に癒着(ゆちゃく)を起こしてしまうこともあります。
腱鞘炎
筋肉の動きを伝えて関節を動かす組織が腱を包む腱鞘は、腱の動きの方向を決定したり、腱の動きをスムーズにする働きをしていますが、 この腱鞘が炎症を起こした状態を腱鞘炎といいます。
原因は、使いすぎによるものと、トゲが刺さるなどして細菌が腱鞘内に入り、化膿が腱鞘に及んだものとがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経は、第4腰髄から第3仙髄より出た神経が集まって、腰から骨盤を経由してお尻へ、さらにももの後部を通って足へと向かう神経で、ひざから総腓骨(そうひこつ)神経と脛骨(けいこつ)神経に分かれます。全身の中で一番長く皮膚に近いところを通っており、寒冷、圧迫、外傷などの影響を受けやすいので、神経痛が起こりやすくなります。
坐骨神経痛の痛みはももの後部に沿って、ふくらはぎから足の裏にまで及びます。
リハビリテーション科とは
リハビリテーション科とは、神経、筋、骨格の異常にもとづく運動機能障害者や心血管系の障害の治療やがん症例における機能回復など幅広い対象に対して、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。
脳卒中後片麻痺(半身麻痺)、頭部外傷後遺症、脊髄損傷、神経筋疾患、末梢神経障害、関節リウマチなどの骨関節疾患、慢性腰痛、四肢奇形または切断、脳性麻痺、小児神経疾患、急性心筋梗塞、慢性呼吸不全などから、再び社会生活ができるように運動能力の改善を目的とした治療を行います。
治療方法としては、運動療法、温熱・牽引・電気刺激などの物理療法、作業療法(日常生活訓練など)、言語療法、装具療法、義肢作製、薬物療法や、最近ではロボットを用いた機能回復も試みられています。
当院では骨粗鬆症の診断に有用な腰椎・股関節頸部を同時に撮影できる骨密度測定装置を備えています。